「人間は右利きやと思うから右利き」
社会人になった当初は転勤が多く、色んなところを転々と。
まあなんやかんやありまして、かつて所属していたサークルの団体戦に出ることになりました。
が、まあものの見事に全敗笑
その時点で悟った。10年テニスしてきたけど、俺はセンスない。と。
頭でどうすればいいか分かってるのに、悪い癖が抜けない。色々アドバイス貰うけど、それが凄い悔しい。でもどうにもならない。でも試しに左で振ってみると、癖のないスイングができる。
決めた。人から命令されるのは好きじゃないから、自分で自分に命令する。
「二度と右に戻れると思うな。左でテニスをやれ。つべこべ言わず練習しろ❗️」(心の声)
決意は固まって、俺左利きになろうと思うんです、とリーダーに相談する。ちなみにリーダーはめっちゃ優しくて、常に受け止めてくれる存在でした。
「この前武井壮が言うてたけど、人間は右利きやと思うから右利きらしいよ。だから自分を左利きやと思ったらなれるかもね。」
たしかこんな感じで俺の背中を押してくれた。
俺はその言葉を聞いて、絶対なったるねん❗️と覚悟した。
もうその時の俺は藁をも掴む気持ちで、色んな人にアホみたいに質問してたな。
んで、チームにはやたら道具に詳しい人もいました。その人はラケットとガットに一家言ある人で、
「ラケットは面が小さくて重たく、
ガットはナイロンマルチで柔らかく張るのがいい。」
とおっしゃっていました。とにかくボールを掴む感覚を持てるようなチューニングをしろ、とのこと。(潰せということかな?)
当時の僕は、バボラのピュアドライブに4gというポリガットを貼っていて、
面がでかくて、ガットが硬い、
という真逆のチューニングをしていました。
しかも良くも悪くも球離れが異常に早い。
今思えば、このサークルでの出会いとやりとりがなければ今の僕はいません。ほんとに感謝ですね。
帰宅した僕は、当時最重量モデルとして一世を風靡しかけたwilsonのRF97という340gのラケットを購入しました。もちろんお急ぎ便で。
ガットはGosenのウミシマを40ポンドで貼りました。
○ラケット変更前
面サイズ 100インチ
ガット ポリ(硬い)
テンション 50ポンド
重さ 300g
○ラケット変更後
面サイズ 97インチ
ガット ナイロン(柔らかい)
テンション 40ポンド
重さ 340g
テニスをされたことがある人はお分かりだと思いますが、全く別物です。
当時は隠してたけど体調もボロボロやったし、精神的にもホンマに疲れてて、自分のことを誰も知らないところでやり直したいと。新しい自分になりたいと。
ネットで地域のスクールを調べたところ、一つ気になるスクールがありました。もう何年も前なのですが、都市圏の駅構内にデカデカと看板貼ってあって「なんかここ楽しそうやなあ…」と感じたことを思い出しました。
「ここなら…」
そう思った僕は電話を手に取りました。