立ち読み
何の気なしに本屋に寄ったりすることがあるのですが、テニスの雑誌や野球の雑誌を読んだりします。
(あとは個人的な趣味で手相の本も。)
ある時テニスの雑誌を読むと、パワーストロークというグッズが紹介されていました。
通常のラケット重量の倍の重さがあり、先端についている移動式のおもりによって自然なスイングが身につくとのこと。
「へえー。そんなもんがあるんやなー。」
くらいの感覚で読み流し。
で、時間が経って今度はジュニアの育成本を読むとそこにも同じアイテムが紹介されていました。
「これだけ色んなところで紹介されてるのなら、もしかしたら効果あるのかもしれない。」
早速ネットで注文しました。もちろんお急ぎ便で。欲しいものはすぐに手に入れたいタイプの人間です。
詳しいレビューは今度紹介しますが、とにかく重い!
しかも慣れない左手でスイングするわけだから腕がパンパンに膨れ上がる。
それを毎日300スイングくらいはして、
だんだん嫌になってきたら、
右手を断念した時の悔しい気持ちを思い出す。
そうやって日々継続してました。
しかもその時期は仕事も全然忙しくなくて、時間が確保できてたのも今思えば運が良かったですね。
そして週1回のレッスンを心待ちにする。という日々を過ごしていました。
相変わらずフォアは怪しい、というか入らないままでしたがバックは少しずつ上手くなっていきました。
素振りの何がいいかというと、
コートに入るかどうかは置いといて、
色んな握り、スイングの仕方を試して、
こう振れば力が伝わるとか回転かかるんじゃないか、
という論理的な試行錯誤ができることだと思ってます。
そんなある日のこと、極端に厚い握りでスイングするとものすごいしっくりくる感覚があった。
「これはいけるのでは…?」
そう思った僕はコーチのボールを渾身の力でフルスイングしました。
ボールは自分の50cm前で力強くバウンドしました。
「握り厚くするのは難しいですよ😵」
とコーチに言われたけど、飛んで行ったボールはものすごい力強い感覚だった。
「俺、これでいきます❗️」
そう宣言し、再び素振りの日々が始まった。
初レッスン上陸
遊びで左で打ったことはあるけれども、本格的にやったことなんか一度もない。
やけん、クソ下手くそである。
おそらく野球部の初心者が右手で打つ方がまだまともである。
ので経験者というのは伏せといて(傷つきたくない小心者なので)、「大学のサークルで遊びでやってました〜」と自己紹介。
生徒さんからはパチパチパチパチ…とまばらな拍手。
若いわねえ〜❤️というおばちゃんの声もチラホラと。
いや俺はテニスをしにきたんだ。
実はレッスン前家で素振りしてきたんですが、その時の感覚は悪くなかった。ので、なんとかなるやろと軽い気持ちでベースラインに並ぶ僕。
「じゃ、ボール出しまーす!」
というコーチの爽やかな声のもと、ゆるーい手出しのボールがでてくる。
「アッ、これ打てるわ❗️」
そう思った僕は渾身のフルスイング。
そしたら
クソ手首痛い💢
打ち負けるってもんじゃない。
かつてこんなに打ち負けたことがあるだろうか、いやない。
明後日の方向に飛び出したボールは真横のネットに突き刺さる。
気を取り直してもう一球!
が、しかしなんも結果変わらん!
ボレーはただただ打ち負けるし、痛いし入らんし。
スマッシュはかすりもせん。肩がすっぽ抜ける感覚だけが残り、サーブに至ってはネットにすらとどかん。というかわけわからんところにトスが吹っ飛んでいく。
生徒さんとのラリーも、普段ならなんとでも返せるボールすら当てることすらできない。
「右使おかな?」
と一瞬おもたけど、それではここにテニスをしにきた意味がない❗️
意地になって最後まで続けて、結局光るものも何一つ見出せんかったけど、でもそのスクールの雰囲気が明るくて、スタッフもいい人多い。
ここで頑張ってみようと感じた僕は、入会を決意しました。
「人間は右利きやと思うから右利き」
社会人になった当初は転勤が多く、色んなところを転々と。
まあなんやかんやありまして、かつて所属していたサークルの団体戦に出ることになりました。
が、まあものの見事に全敗笑
その時点で悟った。10年テニスしてきたけど、俺はセンスない。と。
頭でどうすればいいか分かってるのに、悪い癖が抜けない。色々アドバイス貰うけど、それが凄い悔しい。でもどうにもならない。でも試しに左で振ってみると、癖のないスイングができる。
決めた。人から命令されるのは好きじゃないから、自分で自分に命令する。
「二度と右に戻れると思うな。左でテニスをやれ。つべこべ言わず練習しろ❗️」(心の声)
決意は固まって、俺左利きになろうと思うんです、とリーダーに相談する。ちなみにリーダーはめっちゃ優しくて、常に受け止めてくれる存在でした。
「この前武井壮が言うてたけど、人間は右利きやと思うから右利きらしいよ。だから自分を左利きやと思ったらなれるかもね。」
たしかこんな感じで俺の背中を押してくれた。
俺はその言葉を聞いて、絶対なったるねん❗️と覚悟した。
もうその時の俺は藁をも掴む気持ちで、色んな人にアホみたいに質問してたな。
んで、チームにはやたら道具に詳しい人もいました。その人はラケットとガットに一家言ある人で、
「ラケットは面が小さくて重たく、
ガットはナイロンマルチで柔らかく張るのがいい。」
とおっしゃっていました。とにかくボールを掴む感覚を持てるようなチューニングをしろ、とのこと。(潰せということかな?)
当時の僕は、バボラのピュアドライブに4gというポリガットを貼っていて、
面がでかくて、ガットが硬い、
という真逆のチューニングをしていました。
しかも良くも悪くも球離れが異常に早い。
今思えば、このサークルでの出会いとやりとりがなければ今の僕はいません。ほんとに感謝ですね。
帰宅した僕は、当時最重量モデルとして一世を風靡しかけたwilsonのRF97という340gのラケットを購入しました。もちろんお急ぎ便で。
ガットはGosenのウミシマを40ポンドで貼りました。
○ラケット変更前
面サイズ 100インチ
ガット ポリ(硬い)
テンション 50ポンド
重さ 300g
○ラケット変更後
面サイズ 97インチ
ガット ナイロン(柔らかい)
テンション 40ポンド
重さ 340g
テニスをされたことがある人はお分かりだと思いますが、全く別物です。
当時は隠してたけど体調もボロボロやったし、精神的にもホンマに疲れてて、自分のことを誰も知らないところでやり直したいと。新しい自分になりたいと。
ネットで地域のスクールを調べたところ、一つ気になるスクールがありました。もう何年も前なのですが、都市圏の駅構内にデカデカと看板貼ってあって「なんかここ楽しそうやなあ…」と感じたことを思い出しました。
「ここなら…」
そう思った僕は電話を手に取りました。
自己紹介
はじめまして。
筆者のjimkinです。
僕は物心付いて、20年近く右利きとして生活を送ってきました。
テニスもずっと右利きでやってました。でも色々あって今は左利きとしてテニスをしています。左利きとしてテニスを始めて、1年と2ヶ月が経ちました。
このブログではタイトルの通り、「テニスで左利きに転向するまで」についての内容を書いて行く予定です。(飽き性やけど頑張ります。)
目標は上級者になることです!
目指しているプレーはまた書きます!
簡単に経歴を紹介しますと、
小学生時代は野球にのめり込んで(生粋の阪神ファンでした)、
中学生時代は軟式テニスをして(なんで野球やらんの?とは周りには不思議がられました)、
高校から硬式テニス(友達に付いていって)を始めました。(彼との出会いがなければテニスしてないので感謝してます)
で、大学生になりまして、そこからは体育会系の部活に入ることなく趣味で続けて。(実は部活見に行ったけど、レベルにビビって部員らしき人と目があった瞬間逃げました。)でもなかなか上達せず。
下手やけど「上手くなりたいんやっ❗️」って気持ちはずっとあって、
でも「上手くならん❗️」っていう忸怩たる思いを抱えていました。
周りは色々アドバイスくれるけど、大振り過ぎる癖や、手だけでスイングする癖は頭で分かっている。
でも悪い癖は体から抜けようとはしてくれず、時間だけが過ぎて行く。
とあるスクールに通っては見たけど、全く良くならない。
いかん。ほんまにいかん❗️
「何か根本的に変えんといけない❗️」
そう決意した去年の6月でした。